2006年 06月 30日
ドイツ(当時の西ドイツ)、フランス、イギリス等の西ヨーロッパ諸国では、20世紀後半のある時期自国の労働力不足を補うために、積極的に外国人労働者を受け入れた。 例えば、1960~70年代初頭のドイツでは、雇用双務協定に基づき約900万人のトルコ人労働者の受け入れがなされたが、彼らの一部は呼び寄せた家族とともに定住し、その数は現在200万人以上とされる。 この移民労働力に対しては既にEU圏内の労働者からは反発が起こっている。 さらに将来、トルコがEUに加盟した場合トルコ人労働者のEU圏内での就職は自由化されるので、大量の労働者が流入して、経済的・社会的混乱が増大するのではないかと懸念されている。 西ヨーロッパにおける外国人労働者の問題は時折日本のマスコミにも取り上げられる。 しかしこれまでの報道は、外国人労働者を受け入れた西ヨーロッパの視点からのものがほとんどだったように思う。 「トルコ人が語るトルコ・イスラム講座]の「国際関係(3)」では、多くの労働者を送り出したトルコから見た、ヨーロッパのトルコ人労働者問題が、自分の体験も含め具体的に語られている。
by satotak
| 2006-06-30 03:02
| トルコ
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